周囲の人の協力を得る
ご家族、友人、職場の同僚……、周囲の人たちに「試験を受ける予定がある」とお話しておきましょう。
ただし、周囲の協力を得るとは「何でも自分を優先してもらう」ということではありません。
協力を得られる人、得られない人
●普段から、仕事を頑張っていて、成績もあげている人が、急な病気で仕事を休むことになった。
●普段から、ダラダラと仕事に取り組み、信頼の置けない人が、急な病気で仕事を休むことになった。
前者のほうが「どうか、ゆっくり休んでください」と言ってもらえる可能性が高いでしょう。
病気というのは、ご本人の責任だけではないケースも多いのですが、資格試験というのは「本人の都合」という色合いがより強いですし、協力を得る期間も長期にわたります。
そのため「仕事はきちんとこなし、人望もある」という人のほうが、周囲の協力は得やすいものなのです。
協力を得るタイミング
周囲の人に、仕事のピンチヒッターをお願いすることや、ご家庭での役割を代わってもらうなど、周囲の方の協力が、一番必要なタイミングは「試験の直前」です。
試験勉強は数ヶ月〜1年、場合によっては数年かかることもあり、それらの期間「まんべんなく協力してもらう」というのは、無理です。
それは大人の態度とはいえないでしょう。
「一番協力をしてもらいたいタイミング」を決めておき、それ以外の時期には、むしろ自分から周囲への協力を惜しまない。
その姿勢を持てば、本当に必要なタイミングで周囲の方からの協力が得られるものです。
「黙っておく」のもアリ
試験勉強を、完全に独学で進める場合には「直前まで黙っておく」というのも、一つの方法かと思います。
家族や友人が「普通に接してくれること」が、一番の息抜きになるという考えの人は、黙っておきましょう。
「試験がある」と言ってしまえば、周りの人も緊張が高まってしまい、普通に接することが難しくなります。
私には、3日前まで何も言わなかったために「何で言ってくれなかったの? もっと気を遣ったのに!!」と周囲から怒られてしまった、という経験もあります。それからは、1週間くらい前には話すようにしています。